漆畑 博子 さん(〼Kuramae)

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1977年東京都生まれ。
短大卒業後、カナダに渡りカフェで働く。
アメリカに移り、ニューヨークで事務職や和食店でのサービスを経験する。
2011年に帰国。会社勤めをしながら、夫が’16年に独立開業した店の女将を務める。

大きな暖簾とコの字型カウンターが印象的。

 近くに隅田川が流れ、下町の風情が残る蔵前。近年では“東京のブルックリン” と呼ばれ、個性的なカフェや雑貨店などが次々に登場しています。2016 年にオー プンした「 マスkuramae」もその1軒。縦1m、横5mほどの大きな紺色の暖簾が一際 目を引きます。

中に入ると、目の前には厨房をコの字に囲んだカウンター12 席。奥には日本酒の冷蔵ケースがあります。上の吊り棚は、桝をひっくり返したようなユニー クなデザイン。カウンターの前には目隠しやショーケースが一切なく、厨房の中が 客席からよく見えます。

「料理を安心して食べていただきたいので、このような内装にしました。物件を見に来た際、ちょうど近くの鳥越神社でお祭りをやっていて、その雰囲気が気に入り、 ここに決めました。事務所だった物件で、予算の都合でアルミサッシの引き戸をそのまま残して暖簾で目隠しをしたのですが、中の様子が見えそうで見えない感じが絶妙でいいと、地元のお客様から好評です。また、周辺にはゲストハウスが点在していて外国人のお客様も少なくなく、日本の居酒屋らしい設えに興味を持たれて来店す る方もいらっしゃいます」 と語る、店主の漆畑慎太郎氏。

神楽坂や護国寺の居酒屋で20年間料理人の経験を積み、途中、ニューヨークの和食レストランにも勤めました。  ニューヨークの店で同僚だったのが、女将の漆畑博子さん。結婚し、帰国した後 は会社員をしており、開業後も派遣社員として週3回会社勤めをしながら、店のサー ビスを担当。夫婦二人三脚で切り盛りしています。 「夫は普段からお酒をよく飲むので経験値も高いのですが、私はお酒が強くないの です。が、店に立つからには説得力を持ちたいと思い、唎酒師の資格を取得しました」 開業前に資格を取ったことで、酒器選びなどの際に専門的な知識が役立ったそうです。

純米酒を中心に全国各地の日本酒をラインナップ。

値段を気にせず、いろいろな日本酒を楽しんでもらえるようにと、すべて100㎖ 594円均一に。慎太郎氏が独立前に勤めていた店では全都道府県の銘柄を揃えていたので、そのスタイルを踏襲して全国各地より30種類ほどをラインナップ。純米酒系を中心とし、定番は置かずに月2〜3回の頻度で内容を入れ替え。

なるべく 季節に合ったものを置くようにしているそうです。リストは都道府県別に味の説明を添えて表記されています。「妻の味の表現は的確で初心者にもわかりやすく、さすがだなと思います」 と慎太郎氏。休日には夫婦で酒蔵を訪問したり、試飲会に参加したり。仕入れ値が高い酒や、東京では手に入りづらいものはプレミアムメニューとして出すこともあり、ものによっては100㎖で1,000円を超えるものもありますが、よく出るそうです。

 看板料理は函館市場から届く魚介と、佐賀の生産者から直送される有田鶏を使っ たもの。なかでも人気なのが刺身の盛り合わせとレバーの塩焼き。ほとんどのお客 様が注文するメニューで、レバーは苦手な人でもおすすめするとお代わりを希望する人がいるほどだそうです。  

練り切りアート認定講師の資格も取得している博子さんは、土日祝の昼営業の際 にワークショップを開催。節分やひな祭り、七夕など、年中行事の時期になると、 時節に合わせた練り切りを夜営業の食後のサービスとして出し、重陽の節句には、 日本酒に花びらを浮かべて提供。季節の訪れを感じてもらいたいという、博子さん の想いが込められています。

〼 kuramae

東京都台東区三筋1-4-1 ライオンズプラザ蔵前103
☎︎ 03-5809-1494 
https://www.facebook.com/maskuramae/
月休 
昼 土日祝11:00 〜14:30(L.O.14:00)
夜 17:00 〜23:00(L.O.22:30)、
日祝17:00 〜22:00(L.O.21:30)
平均客単価 昼3,000 円、夜5,000 円
カウンター12 席

「2019年1月現在」

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