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七夕は五節句のひとつで「星祭」「笹の節句」とも呼ばれておる。奈良時代に中国から伝わったとされておるぞ。願い事を記した短冊を結んだ竹や笹を飾り、織女星(織姫)と牽牛星(彦星)に祈る行事なのは皆も知ってる通りじゃ。素麺、季節の野菜、果物類を食すことになっているが、星空を眺めながら飲む日本酒も格別じゃぞい。「夏酒」と呼ばれるこの季節限定の日本酒がおススメじゃな。
「夏酒」は2007年頃から登場し始めて、今では夏の定番日本酒となっておる。青、緑、透明といった涼しげなカラーのボトルが使用されておる。味わいは、「スッキリとした軽快な味わいであること」「キレイな酸味を持つこと」が夏酒の特徴じゃ。「薫酒 香りの高いタイプ」「爽酒 軽快でなめらかなタイプ」に該当することが多いぞ。
<日本酒の香味特性別分類(4タイプ)の詳細はこちらから>
最近では、ポップでカラフルなデザインの「ジャケ買い」できる「夏酒」が話題となっておるな。例えば、せんきん(栃木県さくら市)の「カブトムシ」は透明の瓶に七色のカブトムシが描かれているだけで文字は一切ない。しかし、夏にピッタリの爽やかな香味であることは充分に伝わってくるぞ。
「七夕」と「夏酒」。
この伝統文化と近年のトレンドを融合させた楽しみ方、ぜひ試してみておくれ。
【参考】『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』(NPO法人FBO)
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