Vol.17 夏の魚「長物」。その楽しみ方を知っておるか?

夏の「長物」と日本酒の美味しい組み合わせを伝授いたそう。

日本の伝統的夏食材

「長物」とは、暑さが厳しくなるこの時期になると食べたくなる、鱧・穴子・鰻などの長い魚を指すのじゃ。すべて「ウナギ目」というグループに属し、ビタミンBが豊富に含まれ、滋養強壮の薬として古くより日本人は好んで食してきた。

これらが夏の魚として日本人に愛されてきたのは、暑い季節を乗り切るためのスタミナ源として重宝されてきたからなのじゃ。

「長物」と一緒に楽しむべき日本酒

さて、この「長物」に日本酒を合わせると、スタミナだけでなく楽しさも増すぞ。しかも「長物」には4タイプの日本酒全てを合わせることが出来るのじゃ。

先ず、繊細で上品な味わいを持つ鱧は梅肉和えにすれば、華やかな香りの薫酒と相性がぴったりじゃ。濃厚な味わいが特徴の煮穴子は、醇酒と合わせることで同調が期待できる。鰻の蒲焼き山椒風味は熟酒がぴったりじゃ。さらに合わせる日本酒が爽酒であれば、どの料理でもリセット・ウォッシュ効果が得られるぞ。

※日本酒の香味特性別分類(4タイプ)はこちらをチェックじゃ!

鱧の梅肉和え
煮穴子
鰻の蒲焼き

2020年は夏に土用の丑の日が2回あるぞよ。
7月21日を「一の丑」、8月2日を「二の丑」と呼ぶんじゃ。
8月2日の「二の丑」には、日本の伝統的夏食材である「長物」と日本酒で美味しくスタミナを付けて今年の夏を乗り切るのじゃ!

【参考】
『新訂 日本酒の基』(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会/SSI)

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