Vol.35「ひやおろし」をさらに熟成させた「寒おろし」とは?

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分6秒です。

秋になって、たくさんの「ひやおろし」を見かけるようになったのぉ。

皆の衆は、「ひやおろし」や「寒おろし」がどんなお酒か知っておるかな?

それでは、解説いたそう。ひやおろしは冬場に造られた日本酒を、春・夏を超えて寝かせて蔵から出荷したもので、秋から冬にかけて出回るお酒なんじゃ。半年寝かせることで飲み口はまろやか、味わいはより深くなっておるぞよ。

秋の間に瓶の中で穏やかに熟成が進み、味わいが深まる

実はこのひやおろし、秋の間にも瓶の中で緩やかに熟成が進んで、味わいが深まるのじゃ。9月はフレッシュ感も感じられるんじゃが、10月、11月になるとさらにまろやかさと旨味が増すぞよ。11月下旬から12月には、日本名門酒会から、ひやおろしをさらに熟成させた「寒おろし」という商品も出荷されるんじゃ。

まろやかさがと旨味がさらに増した日本酒は、お燗によく合うのじゃ。厳寒な日に、おでんや鍋ものなど、温まるものを食しながら寒おろしのお燗を飲むのは、まさに至福のひと時じゃのぉ〜。

11月下旬ごろから販売される「寒おろし」を買うもよし、秋に買ったひやおろしを自宅で熟成させるもよし。少し熟成させたひやおろしを試してみてはいかがかの?

【参考】
『新訂 日本酒の基』(NPO法人FBO)
日本名門酒会 公式ウェブサイト http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1663

【注意事項】
・記事、データ等の著作権その他一切の権利は
NPO法人FBOに帰属します。
・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください『焼酎の基』

最新ニュースや商品情報、イベントのご案内などを希望される方へ

関連記事

  1. Vol.13 夏には夏にピッタリの料理と日本酒を楽しもう

  2. Vol.25 秋ならではの日本酒「ひやおろし」は旬の食材にピ…

  3. Vol.8 健康的な料理と日本酒の楽しみ方 夏編

  4. 日本酒の香味特性別分類(4タイプ)

  5. Vol.19 炭酸日本酒? 今人気のスパークリング日本酒とは…

  6. 日本酒を構成する5つの核 アイキャッチ画像

    日本酒を構成する5つの核