Vol.36 まもなく解禁日「ボージョレー・ヌーヴォー」が日本で人気の理由

※写真は2019年以前の物です

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日本人がどうして「ボージョレー・ヌーヴォー」を好きか

知っておるか?

「ボージョレー・ヌーヴォー」とは

11月第3木曜日午前0時に全世界で一斉解禁となる「ボージョレー・ヌーヴォー」。フランスのブルゴーニュ地方ボージョレー地区で造られる赤ワインの新酒を指すことは皆の衆も知っておろう。ヌーヴォーはフランス語で「新しいもの」を指すぞ。

なお、ボージョレーはガメイと呼ばれるブドウ品種から造られる。明るい紫の色合い、イチゴのような香り、渋味が少ない軽やかな味わいが特徴となるが、ヌーヴォーは、それよりも新鮮で、より軽やかな香味となるぞ。

「ボージョレー・ヌーヴォー」人気の理由

日本では、昭和後期から平成初期のバブル景気頃から注目されだした。日付が欧米よりも早く変わる国、地域の一つである日本では「世界一早く飲める」という触れ込みにより、初鰹、新米、新蕎麦といった初物を珍重する日本人の心をつかんだのじゃな(江戸時代頃から初物を食すと寿命が七十五日延びると言われてきた)。

また、毎年愉快なキャッチコピーが付けられることも、現代人の遊び心をくすぐったのじゃろう。これまでのキャッチコピーを以下にまとめてみたので、是非参照してみておくれ。このような理由から、日本は「ボージョレー・ヌーヴォー」輸入量世界1位なのじゃよ(ボージョレー・ヌーヴォー全生産量の約4分の1を輸入)。

どの年も素晴らしく見えるフレーズには脱帽じゃ!(笑)

「ボージョレー・ヌーヴォー」の楽しみ方

赤ワインは熟成させて飲むことも多いが、「ボージョレー・ヌーヴォー」は、新鮮さこそが持ち味。また、「赤ワインは常温で」と言われるが、「ボージョレー・ヌーヴォー」は、冷やしたほうが爽やかな果実感や、フレッシュな味わいが引き立つぞい。

皆の衆も、2020年11月19日(木)には、是非「ボージョレー・ヌーヴォー」を楽しんでおくれ。

【参考】

・『新訂ワインの基』(全日本ソムリエ連盟)

・ENOTECAonline https://www.enoteca.co.jp/article/archives/16864/

         

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