栁 太一 さん(ヤマツ栁屋 )

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 1987年生まれ。
「以前の勤務先で、仕事のできる営業の人は唎酒師の資格を持っていたので、私も体系的に学ぶためにとろうと思いました」と、2012年に取得。

SNSや試飲会で情報発信&リサーチ、
若手蔵人の酒を推す30歳の5代目。

  川を隔てて東京に隣接する埼玉県川口市。古くは宿場町や鋳物工業が栄えた土地として知られ、また、中心の鳩ヶ谷駅近くには鳩ヶ谷宿の面影を今に残す建物などがあります。この土地に、明治 37(1904)年に創業した酒販店が「ヤマツ栁屋」です。

「我が家のルーツは新潟にあり、その昔、川口にあった酒蔵へ、初代の常次郎が蔵人として出てきたそうです。やがて酒蔵はなくなったため、酒屋を始めまして、私で5代目となります」と話す栁太一氏。
大学卒業後、さいたま市の小山本家酒造に 2年半、東京の酒販店に 2 年半勤務し、2015 年に実家にもどり、祖父母、父母と共に老舗を支えています。
「親たちが築いてきた信頼は守りつつ、敷かれたレールではなく、私は私の道を切り開いて行きたい。そのため、毎日午後は配達を担当し、飛び込みで飲食店の営業を行い、新規開拓をしています」休日は蔵元を訪問。同世代でがんばっている造り手の酒は特に応援したいと言います。

日本酒は-7℃で鮮度キープしている。「倉庫も 同様のため、在庫チェックの際にはボールペン だと凍って使えません(笑)」。
取り扱う蔵元の一例。究極の食中酒の伯楽星 (新澤醸造店)、若手杜氏で勢いのある AKABU(赤武酒 造)、注目の若手蔵元のみむろ杉(今西酒造)、 など。

毎週末は新入荷品の試飲会を行い、告知はインスタグラムやフェイスブックにアップ。インスタのフォロワー数は 9,300人以上を誇ります。父の代までは焼酎が売り上げの軸でしたが、太一氏が入ってからは、日本酒が 5 割を占めるようになったそうです。
「試飲会は、お客様の反応をダイレクトに見ることのできるリサーチとしての意図が強いです。店の都合で売りつけるのではなく、顧客の好みやその日の夕飯などに合わせて適したお酒をおすすめすることが大切だと思います」
飲食店へのアプローチは、酒を売るのではなく人を売る、つまり自分という人間を信頼してもらえるように誠意を伝えること。それは蔵元に対しても同じで、売る・買うともに心のありようは一つだという話が印象的でした。

ヤマツ栁屋

埼玉県川口市青木 6-26-20
www.rakuten.co.jp/yanagiya-sake
☎︎ 048-265-7088 
http:www.rakuten.co.jp/yanagiya-sake
9:00 ~ 20:00 
木休 

「2018年1月現在」

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