親子2人3脚で受検勉強
北野 千奈さん
2022年9月 日本酒検定1級合格/名人認定(認定番号:084770)
学生時代は日本酒に馴染みがありませんでしたが、社会人になってから日本酒を飲む機会が増えました。仕事で高知県へ出張することが多く、出張で伺ったとある飲食店で日本酒の種類が多いことに驚きました。そのお店で高知県の日本酒をたくさん飲みながら、日本酒のバラエティの豊かさが面白いなって思い始めました。
元々、気になったことは突き詰めるタイプで、船舶免許やお茶、お花、着付けなど、20近くの資格を取得しています(笑)。日本酒も突き詰めたいと思い「日本酒×検定」で検索をして、日本酒検定に巡り合いました。
家族の会話で日本酒検定の話題が出たとき、父親が3級の出題範囲『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』に興味を持ちました。すぐにもう一冊購入して、2人で日本酒検定3級を受けることにしました。私は日本酒も突き詰めると決めていたので、このときには“日本酒検定1級を合格する”と心に決めていました。すると父親も日本酒検定1級まで目指すことになり、2人で日本酒検定1級を見据えた勉強を始めました。
日本酒検定は知識をはかる試験なので、基本的には暗記をしなければいけません。2級以降は出題範囲が『新訂 日本酒の基』となり、一気に範囲が広がります。文字を“書いて覚える”ということをメイン勉強しましたが、親子共に旅行や外食が好きなので、外でも日本酒検定の勉強をしていました。具体的には、「兵庫」という言葉が目についたら、兵庫県で栽培されているお米の特徴を2人で言い合ったり、旅先でテキストに書いてある郷土料理を実際に食べたりして、体験しながら、楽しく知識をインプットしました。外で体験したりしながら覚える学習方法はとてもおススメです。
実は、準1級で一度不合格になりました。準1級は問題が一気に難しくなり、更に合格基準も高く設定されています。
ただ、これまで年1回開催の日本酒検定でしたが、2022年から東京・大阪は年に2回の開催に切り替わりました。これは、私のために年2回の開催になったと思い、すぐに再度準1級を申し込みました(笑)。リベンジの準1級は合格。続く1級もストレートで合格しました。父親は1級で一度不合格となったため、1級合格のタイミングは2人同時でした。(父親曰く、私と一緒に1級に合格するために、わざと落ちたとのことでした(笑)。)
1級受検後は、会場近くのカフェで父親と一緒に自己採点をして、合格を確信しました。実際に合格通知が届くまでは少し不安でしたが、どちらの封筒も分厚くて(合格の場合認定カードが同梱)、一気に笑顔になりました。
日本酒検定1級合格の報告は、家族や友人だけでなく、理解して応援してくれた会社にもしました。会社の上司や同僚には、お祝いで飲みに連れて行ってもらいました(笑)。仕事では「日本酒検定1級の北野です」と上司から取引先に紹介されます(笑)。 日本酒検定の勉強で、日本酒の知識は深まりました。しかし、理屈ではわかっていても、ラベルに記載の情報だけでは、味わいや香りを把握することはできません。今後は、唎酒師、さらに、唎酒師の上位資格「酒匠」の資格を取得して、香りや味わいをしっかりと表現できるようになりたいです。そうすることで、会社の人や友人にも自信を持って、日本酒を勧められると思います。唎酒師を受験するときには、父親も誘います(笑)。