唎酒師、焼酎唎酒師以上のテイスティング能力を認証するテイスター資格 新資格「和酒マスターテイスター」 唎酒師、焼酎唎酒師以上のテイスティング能力を有する者を認証する資格です。 全5回におよぶ講習会では、30年以上の歳月を費やして、当会が構築してきた独自のテイスティングトレーニングプログラムを導入。香材約35種類、水溶液約20種類、日本酒約22種類、本格焼酎・泡盛約22種類、計100種類もの教材を使用したテイスティングトレーニングを行い、日本酒、本格焼酎・泡盛を、官能で評価する能力の向上を図ります。 |
1.テイスティングに関する専門知識の解説
2.香材を使用した嗅覚トレーニング
3.水溶液を使用した味覚トレーニング
4.日本酒、焼酎のテイスティングコメントの作成
開催日時:2024年4月7日(日)13:00-17:00
開催場所:FBOアカデミー東京校(東京都文京区小石川1-17-15 TN小石川ビル7F)
担当講師:長田卓 NPO法人FBO研究室長/SSI理事兼研究室長
当会の公式テキストである『もてなしの基』、『日本酒の基』、『焼酎の基』、『ワインの基』の中から、テイスティングに関する部分を集約した内容を解説。
製造者、評論家、消費者の立場ではなく、酒類提供者としての必要な専門知識や、テイスティング能力を向上させるために必要な各種知識を学んでいただきました。
当会発足時より継続して行っている嗅覚能力を高めるためのトレーニング。食品類の香りを嗅いで特徴を覚える、そして、ふさわしい表現を考える。アナログなスタイルのトレーニングですが、五感を鍛えるには、これが最も有効と考えています。
今回は、日本酒の香りを構成する「酵母由来香(吟醸香)」、「乳酸菌または乳酸由来香」、「米、米麹由来香(原料香)」、「熟成(時間経過など)由来香(熟成香)」としてふさわしい食品例を40種類試して頂きました。また、カプロン酸エチル、酢酸イソアミルといった吟醸香の成分(試薬品)も試していただきました。
こちらも発足時より継続して行っている味覚能力を高めるためのトレーニング。味わいの基本とされる五味(甘味、酸味、苦味、塩味、うま味)と、渋み、アルコールなどの特徴を水溶液の状態でテイスティングします(今回は20種類使用)。また、テクスチャー(飲み口、または、口当たり)の違いを把握するために、硬度の異なるミネラルウォーターのテイスティングも行いました。このような基本的な味わいの要素を、分量や順番を変えながら、トレーニングを継続することで、味覚能力の向上が期待できます。
今回は、日本酒1種類、本格焼酎1種類を使用して、外観、香り、テクスチャー、味わいのコメント作成を行いました。香材を使用した嗅覚トレーニング、水溶液を使用した味覚トレーニングを行った後に、酒類のテイスティングを行うことで、より具体的、かつ、正確なコメントの作成ができるようになります。なお、消費者に伝わりやすいテイスティングコメントであるかどうかを重視しています。
和酒マスターテイスターは、オンデマンドで受講いただくことも可能です。各回開催後5日以内に、講習内容を収録した動画URLとテイスティングで使用した水溶液、日本酒、焼酎をお送りいたしますので、じっくりとトレーニングすることができます(香材はお送りしていませんが、嗅覚トレーニングの内容をご紹介しています)。