約58ヘクタール、周囲3.5kmと、都心で最大規模の庭園である新宿御苑。元々、 江戸時代にお屋敷だった場所で、明治39(1906)年に皇室の庭園となり、現在は 環境省の管轄による国民公園です。様式の異なる庭園が組み合わされ、特に桜の 時期は人気があります。
「 畑々」は浅草の商業施設「まるごとにっぽん」のテナント飲食店として2015 年に開業。契約満期に伴い、’18 年12月に東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅より徒歩 3分の場所に移転しました。厨房・フロアいずれのスタッフも浅草からのメンバーがほとんどで、大寺香織さんもその一人。みな30歳前後でチームワークが良いそうです。
大寺さんは、前職はカフェ店員でしたが、気づけばプライベートで飲むのは日本酒ばかり。それならば、好きな分野を仕事にしようと思ったのだそうです。
「アルバイトに間違えられることもあり、何か武器が欲しいと思って唎酒師の資格を取りました。今は、それが武器というよりも、プロとして責任を持たなければいけないという思いが強く、もっともっと勉強が必要だと痛感しています」(大寺さん)
浅草時代は場所柄、観光客や外国人客の一見さんがほとんどでしたが、移転して からは、界隈に勤めている会社員やOL、地域住民の家族連れなどが主体となり、 一人でも多くのリピーターを増やすことに重点をおいているそうです。