大寺 香織 さん(畑々)

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1989年東京都生まれ。カフェ店 員を経て、2015 年浅草にオープ ンした「畑々」に入社。’17年に唎酒師の資格を取得。’18 年12月、 新宿御苑前に移転。

浅草から新宿御苑へ。リピーターを増やす日々。

約58ヘクタール、周囲3.5kmと、都心で最大規模の庭園である新宿御苑。元々、 江戸時代にお屋敷だった場所で、明治39(1906)年に皇室の庭園となり、現在は 環境省の管轄による国民公園です。様式の異なる庭園が組み合わされ、特に桜の 時期は人気があります。

 「 畑々」はたばたは浅草の商業施設「まるごとにっぽん」のテナント飲食店として2015 年に開業。契約満期に伴い、’18 年12月に東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅より徒歩 3分の場所に移転しました。厨房・フロアいずれのスタッフも浅草からのメンバーがほとんどで、大寺香織さんもその一人。みな30歳前後でチームワークが良いそうです。  

大寺さんは、前職はカフェ店員でしたが、気づけばプライベートで飲むのは日本酒ばかり。それならば、好きな分野を仕事にしようと思ったのだそうです。

「アルバイトに間違えられることもあり、何か武器が欲しいと思って唎酒師の資格を取りました。今は、それが武器というよりも、プロとして責任を持たなければいけないという思いが強く、もっともっと勉強が必要だと痛感しています」(大寺さん)  

浅草時代は場所柄、観光客や外国人客の一見さんがほとんどでしたが、移転して からは、界隈に勤めている会社員やOL、地域住民の家族連れなどが主体となり、 一人でも多くのリピーターを増やすことに重点をおいているそうです。

店の料理との相性を考えた日本酒リスト約15種。

 幅広い客層が足を運ぶ理由は、バランスの良いメニュー内容にあるようです。酒菜、サラダ、お造り、揚げ物、炭火焼き、鍋、温菜、締め、甘味と各ジャンルがグランドメニューに程よく揃っており、いずれも写真つきで内容が明確です。更に季節の 野菜や魚介を使った「旬のおすすめ」が約10品あります。なお、店内全席禁煙です。  

アルコールは日本酒が中心で、約15 種を75㎖のグラスまたは1合で提供。台東区のふくはら酒店や銀座のたつみ清酒堂 東京など、日本酒を得意とする酒販店より仕入れています。リストは、季節酒、プレミアム、厳選、常温〜ぬる燗向きに分け て1枚の表に。生産県、銘柄、特定名称、使用米、価格を表記しており、純米吟醸タイプが多いようです。 「私個人は、生酛の純米酒などが好きなのですが、当店の料理とのペアリングを考えると、やわらかで切れ味はすっきりした爽酒系が比較的多くなっています。異なるスペックの2 種飲み比べを提供することもあります。お客様はビギナーから詳しい 方までさまざまですが、知らなかった銘柄をここで覚えて好きになったと言っていただけるのが、特にうれしいですね」  

平均客単価は5,000円。ランチタイムも営業しており、丼物などを850〜1,000 円で提供しています。

新宿御苑 畑々

東京都新宿区新宿1-32-1苑フタミビル2F
☎︎ 03-6384-1787
https://hatabata-shinjuku.owst.jp/
昼 11:00〜14:30(L.O.14:00)
夜 17:00〜23:00(L.O.22:00)
平均客単価 5,000 円
テーブル20席、カウンター5席
不定休

「2019年5月現在」

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