宮本 重晴 さん(MiwaMiya)

この記事を読むのに必要な時間は約 2 分38秒です。

1979年神奈川県生まれ。
大学時代に西麻布の和食店でアルバイトを経験。1年の会社員生活の後、(株)グローバルダイニングに入り、銀座「モンスーンカフェ」で2年半サービススタッフとして勤務。池袋を中心に展開するてしごとやグループで2年働き、その間にニューヨークにある姉妹店で3カ月研修。2010年8月に独立開業。
2005年唎酒師を取得、翌年には焼酎唎酒師、酒匠を取得。

 オーナーの宮本重晴氏は、サラリーマン生活を1年経験した後、学生時代からあこがれのあった飲食店の道に進むことに決め、グローバルダイニングの「モンスーンカフェ」でサービスに従事。
「その頃、たまたま日本料理店での食事で飲んだ醸し人九平次に衝撃を受けまして。日本酒ってこんなに美味しいものなのかと。以来、すっかりはまってしまいました」(宮本氏)
 飲食店の厨房で働いていた美和さんと出会い、いずれ結婚して2人で店を開くことを目標に、彼女は、西洋料理の礎であるフランス料理をきちんと学びたいと、「ル・コルドン・ブルー東京校」や九段下「ル・プティ・トノー」で修業を積みます。一方、宮本氏は和食店で働きながら、唎酒師と焼酎唎酒師、そして酒匠の資格までをたて続けに取得していきました。
「酒匠のセミナーでは、料理とのペアリングで欧風料理と組み合わせるのも充分ありだと知り、私たちの個性を生かした店作りのイメージがより現実的なものになっていきました。また、ニューヨークの姉妹店でしばらく働く機会があったのですが、現地のレストランでのSAKE人気やワイングラスでサーブするといった潮流を目にしたこともヒントになりましたね。開業前には調理の仕事に1年半就き、料理に対する理解を深めました」

日本酒 40 種、他はビール 2 種のみの潔さ。
酒匠の夫がサービス、妻がフレンチビストロ料理を作る。
類を見ないオリジナリティが成功の鍵。

 居抜き物件だというカウンター主体の店内は、青と黒を基調としたシックなムード。黒板にはムース、パテ、ポワレ、ブランケットなど、王道なフレンチビストロ料理の数々。もう1枚の黒板には「チョット一品メニュー」と記して、酒盗や塩辛、いぶりがっこなどの珍味類を用意しています。日本酒のリストは季節品、生酒、甘味と酸味が特徴的なモダンな日本酒、本日の日本酒、濃醇熟成純米酒、古酒、お燗酒をページ別に掲載し、計40種ほど。見開きある本日の日本酒では、左が吟醸系(薫酒)、右が純米系(爽酒〜醇酒)で、それぞれ香りのボリュームや味の濃淡を勘案して、上から下へと飲み進めていくのがおすすめの順に並べてあります。
 酒器はさまざまな形のワイングラスとぐい呑みを用意し、提供する酒の特徴がもっとも生きるものを選ぶなど、味に精通する酒匠ならでは細やかなサービスで、日本酒の美味しさをお客様に伝えています。開業当初は梅酒やソフトドリンクなども多少置いていましたが、段階的に減らし、今は日本酒と、瓶ビール2種(ハイネケン、ハートランド)のみに。店のコンセプトがより一層明確になったことで、日本酒好きのリピーターが増えているそうです。

日本酒ダイニングバー MiwaMiya

東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-1-23 東神阿佐ヶ谷ビルB1  
☎︎  03-6915-1387
http://miwamiya.cocolog-nifty.com/
18:00 ~24:00(L.O. 23:00)
日休 臨時休業あり 
平均客単価 4,500円
カウンター10席、テーブル10 席
                    「2017年1月現在」

最新ニュースや商品情報、イベントのご案内などを希望される方へ

関連記事

  1. 延原 一気さん

  2. 佐藤宏幸(サトウヒロユキ)さん

  3. 瀬戸 光一さん(白鷹株式会社)

  4. 西村 豊さん

  5. 長尾 祐美さん(損害保険会社勤務)

  6. 篠 寛光 さん(たつみ清酒堂 東京)