雪深い新潟十日町。ブナの美人林や棚田などの里山風景、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の開催、インスタ映えする清津峡谷トンネル、魚沼コシヒカリに銘酒等、さまざまな魅力を擁する土地です。古来よりこんこんと湧く「松之山温泉」は有馬温泉、草津温泉と並ぶ日本三大薬湯で、10軒の旅館が山間に立ち並んでいます。
その1軒、1911(明治 44)年開業の「玉城屋旅館」は、2016年に就任した四代目オーナー山岸裕一氏が現代のニーズにフィットさせるべく大胆なリノベーションを実施。座敷だった食事処は和モダンなダイニングに変え、東京の一流フランス料理店で修業した栗山昭氏をシェフに迎えて、山菜やジビエ、日本海の魚介などを生かした「里山キュイジーヌ」を提供。旅館名を「酒の宿 玉城屋」として、唎酒師である山岸氏が選んだ日本酒やワインをペアリングさせるスタイルを打ち出しています。