Vol.9 夏に美味しい「夏酒」とは?

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「夏は夏酒が美味しい」と聞いた事があるじゃろう?

何故だか知っておるかな? その理由を教えてしんぜよう。

今の季節、居酒屋や酒屋に行くと、ブルーのボトルの日本酒がたくさん並んでいるのをよく見かけるじゃろ? これらは「夏酒」というネーミングで出回っている商品に多く見られ、2007年頃から出回るようになったんじゃ。

青、水色、緑色、透明など、夏っぽい色のボトルが多い

実は夏酒に厳密な規定はないんじゃが、だいたい「水色緑色、透明など、夏にふさわしい色のボトル」「夏っぽいカジュアルなラベル」「スッキリとした軽快な味わい」「キレイな酸味を持つ」といった特徴をもつ日本酒が多いんじゃよ。

見た目の涼しさも大切

夏酒は"火入れ"をしない生酒も多い

皆の衆には「夏酒」を是非楽しんでもらいたいが、一つだけ注意点があるぞよ!
それは保存管理じゃ。「夏酒」はスッキリとした軽快な味わいに仕上げるために、火入れ(※)をしない生酒も多く、とても繊細な酒質なのじゃ。真夏の紫外線や高温は大敵じゃぞ。必ず冷蔵庫で管理をして、開栓後は早めに飲み切るのが肝心!

※火入れとは:低温加熱殺菌のこと。一般的な日本酒は造る過程で2回の火入れをするのじゃ。
図のように、火入れの回数によって名称が異なるから、覚えておくとよかろう。

【参考】『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』(NPO法人FBO)

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