黒糖を原料にした焼酎が本格的に造られるようになったのは、太平洋戦争後のこと。当時も今も黒糖を焼酎の原料にすることは酒税法で禁止されておるのじゃが、奄美群島が1953(昭和28)年に日本に返還された際、米麹を併用するという条件付きで、奄美群島だけは特産の黒糖を原料にしてよいという特例が出されたんじゃ。そこから奄美群島の黒糖焼酎の歴史は始まるというわけじゃな。
2009(平成21)年には、地域団体商標として「奄美黒糖焼酎」が登録されておる。群島内の全社が加盟する奄美大島酒造協同組合では、奄美諸島の地図をデザイン化してロゴマークを制定し、黒糖焼酎のボトルに貼付するようにしておるぞよ。