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「無濾過生原酒」は近年人気の製法で、居酒屋のメニューや、お酒のラベルなどでこの文字を見ている人も多いんじゃないかのう。この無濾過生原酒とは、実際どのようなお酒のことを指すか、知っておるか?
実はこの言葉、製法を表しておるんじゃ!「無濾過=濾過をしない」「生=火入れをしない」「原酒=割水をしない」というものなのじゃ。
一般的な日本酒で行われている濾過や火入れ、割水を一切行わない日本酒、それが『無濾過生原酒』じゃぞい!それぞれにどのような役割があるのか、説明して進ぜよう。
○濾過濾過機や活性炭素を用いて、脱色、香味の調整、異臭の除去を目的に行われるんじゃ。(濾過をしないものは、淡く黄色い色調、香味の要素が多くなるぞよ。)
○火入れタンクまたは瓶に詰めた状態で、60~65℃くらいの温度で10分程度加熱することで、日本酒内に残った酵素の働きを止めるとともに、有害な微生物を殺菌するのじゃ。(火入れをしないものは、フレッシュな香味、シャープなテクスチャーなんじゃよ。)
○割水仕込み水を加えてアルコール度数を調整することじゃ。(割水をしないものは、アルコール度数が高く、ボリューム感が出るぞよ。)
一概には言えんのじゃが、「フルーティーでふくよか」「まろやかもしくはなめらかな飲み口」「甘みと酸味を持つ(ジューシー)」などが共通する特徴なんじゃ。日本酒本来の色調、香り、味わいを十分に感じさせながらも、新鮮で軽やかな風味を持つ「無濾過生原酒」をぜひ試してみてはいかがかのぅ?
FBOメールマガジン【酒仙人直伝!お酒をめぐるイイ話】Vol.65 「出来たての味「無濾過生原酒」とは? 」より(2020/2/14配信)
【参考】『新訂 日本酒の基』『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』【注意事項】・記事、データ等の著作権その他一切の権利はNPO法人FBOに帰属します。・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください