Vol.5 泡盛の酒器を紹介

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これから夏を迎えるにあたり、沖縄県の泡盛の人気が高まるのぉ。そこで今回は泡盛のおいしさ(価値)を数倍にも高めてくれる郷土の酒器達を紹介するぞよ。

抱瓶(ダチビン)

農作業に行く民が泡盛を携帯するために作られた酒器なんじゃ。腰にぴったり添うように、三日月型の形状になっておる。南国沖縄での農作業は身体に堪えるからのぉ~。農作業の合間に飲む泡盛が気付け薬として重宝し、また一杯の泡盛が疲れた身体を癒してくれたのじゃ。

三日月形の特徴的な形状です      

カラカラ

下部がふくらんでおって、安定感のある形をした酒器じゃ。泡盛好きのお坊さんが供え餅からヒントを得て、倒れにくい酒器として考案されたようじゃな。また、内部に陶器製の小さな玉が入っており、空の状態で振るとカラカラと音がするんじゃ。注ぎ足しの合図になることや、沖縄の方言である「から、から(貸して、貸して)」が語源とされておる。カラカラを皆で取り合うほど、泡盛が愛されていたのじゃなぁ。

形状はお茶を飲むときの急須や焼酎の酒器の千代香にも
似ていますが、通常は蓋や取っ手がありません

琉球ガラス

太平洋戦争時に米軍が残した廃瓶を利用して作ったグラスを指すのじゃ。気泡が混じっているのが特徴じゃが、これは廃瓶に含まれる不純物の影響のようじゃ(飲用時には、人体に何ら影響はないぞよ)。青、赤、緑などの鮮やかな色合いは、まさに南国沖縄イメージにピッタリじゃのぉ~。泡盛をオンザロックや水割りで飲む際によく使われるぞよ。

琉球ガラスは、気泡が混じっているのが特徴です

酒器の適切な選択は、美味しくお酒を飲むために必要

相性の良い料理を用意したり、適切な温度や割り方にするだけではのぅて、適切な酒器を選択することはお酒を美味しく飲むために欠かせないことじゃぞ。また、酒器を知ることはその土地に住む人々の気質や、地域文化を知る手掛かりにもなるじゃろう。お酒の奥深い魅力を知るためにも、皆の衆は酒器に関する見識を深めるとよかろう。

【参考】『焼酎の基』
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