政府は巨額の戦費を捻出するため、日本酒に対して造石税と庫石税という新たな税を課しました。1943(昭18)年には、酒類のすべてが配給制となり、政府の監査により級別制度が設けられました。蔵元も8000軒から4000軒にまで減少しました。
戦後、三倍増醸酒(略称、三増酒)という質の悪い酒が生産され、日本酒離れの一因となりました。
そして、ビールの台頭、洋食人気によるウイスキーブーム、万国博覧会以降のワインブームなどのため、1973年をピークに日本酒の消費量は減少し続けます。級別制度は1992年に廃止されました。