日本酒の消費量はピーク時の約三分の一にまで減少し、国内における酒類の課税移出数量に占める日本酒の割合は、7%を切りました。激減しているのは、日本酒出荷量の普通酒であり、純米酒や吟醸酒などの特定名称酒は増加しているため、いわゆる高級酒の人気が高くなっていることがわかります。
そして、蔵元自らが杜氏を務める蔵元杜氏、女性杜氏、外国人杜氏も登場し、酒販店や飲食店でも日本酒の持ち味を活かしたサービスを心掛けるようになりました。
これからは造り手、売り手、サービススタッフなど日本酒に関わるすべての人が一体となり、2000年前から受け継がれてきた日本酒文化を、最高の形で未来へ引き継ぐことが課題となります。また、より多くの海外の人に日本酒と日本を知っていただくための努力が、未来に向けた課題となるでしょう。